クラシックだけが音楽ではない
男を地位や名誉でだけ評価して、一流企業に勤める男の妻の座についた知人。
彼女はそこそこの大学を出ているだけなのに、自分も賢くなった気でいるのが痛い。
寺などの日本文化はここぞとばかりに持ち上げるけれど、アニメは中身も見ずに叩く。
J-POPなんて論外である。
そんな彼女はクラシックをやたらとほめる。
でも、感情論ばかりで音楽的なことは一切わからない。
好きなら何でもいいんだけど、そんな薄っぺらい人が他のジャンルを蔑むなんてちゃんちゃらおかしい。
クラシックは最高の楽器と最高の演者が音楽的に優れたとされる旋律を奏でるのだから、それはすばらしいものでしょう。
私もたまに聴くけど、やっぱり安定感があって安心して聴ける。
でも、「音を楽しむ」という観点でいえば、聴いた人が楽しい、すばらしいと思えれば何だっていいと思う。
その辺の人のハミングでも、何かを叩く音でも、聴き手がいいと思えば何でもアリ。
それが音楽だと思う。
音楽は学問化されてからおもしろくなくなっているような。
バンドでも音楽を学んだ人がひとりいるとアレンジや音に深みが出たり、あえて壊したりするおもしろさがあるし、演奏がうまいにこしたことはない。
でも、そうじゃない音楽にもおもしろいものはたくさんある。
難しい演奏をこなせる、複雑な音階だけがすぐれているわけではない。
たとえば童謡なんかは歌詞もメロディもシンプルだけど、長い間愛されていて、これからも歌い継がれるでしょう。
打ち込み系だって新たな表現だし、それだけで音楽的な価値が低いわけではない。
イメージだけで自分の本当によいと思う音楽に出会えないなんてかわいそうな人だ。
と、たまには音楽ネタを書いてみるのであった。