あきらめ
アラサーといえる年頃までは、親に結婚しろといわれていた。
ひとりではできないんですけど。
仮にこっちが願っても、相手の合意がないと契約を締結できないんですけど。
そんなへりくつをいってのらりくらりとしているうちに、アラフォーになってしまった。
最近では、結婚しろとはいわれなくなった。
年齢的にももう無理だと思われたようだ。
しかし、老後のために貯蓄をするようにと、しつこくいわれるようになった。
実の親から生涯独身認定を受ける。
それはそれでなんだか悲しい。
それでは結婚したいかといわれれば、そうは思えない。
まず相手を探すのが面倒。
どこにいるかもわからないレアキャラを探す気力はない。
仮に見つかったとしても、他人と一緒に暮らすことが考えられない。
三食昼寝つき、ダラダラOK、自由に出歩けるという条件付きなら考えなくもないが、これって若くてかわいい娘さんでもなかなか難しいと思う。
ましてや喪女には不可能。
司法試験や東大合格のほうが簡単かもしれない。
結婚は、老後をどうにかしてもらえる希望があるなら考える。
相手が好きだ、この人と一緒にいたいと思うだけでは考えられない。
どんなに好きでも神田川のような生活はいやだし、お金がないと昭和枯れすすきになってしまう。
私は他人のために苦労するのは嫌だ。
いまだって苦労しているのに、さらに苦労するなんてごめんだ。
そもそも私を選ぶ人もなく、いてもアンノーンばりに遭遇できないので考えるだけ無駄だけど。
宝くじが当たったら実家を建て直してのんびり暮らそうとは考えるけど、誰かと暮らしたいとかはない。
結婚したって他人だし。
親とだって一週間も一緒にいるとイライラするほどひとりをこじらせているので、このままひとりで生きていくのだと思う。
無縁仏になるのはやむを得ないが、なるべく親族に迷惑をかけずに終わりたい。
そのためには身辺整理をしておかないと。
まだまだ先のことだけど、孤独死するだろうから、それだけはちゃんとしようと思う。
やっぱり金が必要だな。
まずは生活を建て直したいけど、もはや無理っぽいので、将来は生活保護がもらえるようにがんばろう。