形のないもの
ざっくりだけど、たとえば鉛筆の値段を決める場合、原料代や輸送費、それにかかる人件費などを原価とし、利益をのせて決定するのだろう。
しかし、サービスについては形がないので、その値段のつけかたは難しい。
アイドルと握手できるだけで満足する人もいれば、笑顔だったり手のつなぎかたにも満足しないと認めない人もいる。
アイドルの見た目や性格によっても、その差は出るだろう。
こうした形のないものの価格にも相場がある。
最低限は出さないとやってくれない人も多いが、それをやりたい人が多いと価格破壊がどんどん進む。
相手は品質に納得していても、高いお金を払おうとしなくなるので困る。
もちろんその逆もある。
相場よりも高いお金を払っても、ひどいものをつかまされることも少なくない。
こんなものに金なんか払えるか! と思っても、相手は要求以上のクオリティだと信じているとトラブルになる。
そうなると、正解を決めるのは金を払う側だ。
こうして不当に搾取されることもあるが、あまりにもひどいものを納めようとする人は消された方がいい。
いまの私の悩みは後者。
明らかにオーダーと異なるものを渡されて、それを指摘したら逆ギレされたという。
本当に多いんだ、こういう人が。
何もできないくせに自信だけは満ちあふれているからたちが悪い。
金がほしいなら最低限のことはしようよ。
そういいつつ、自分をふりかえってみると、それができているか考える。
100%は無理でも、80%はできているか。
与えられたことをクリアしようとしているか。
お金をもらう以上はつねにこれを考えなくてはならない。
自分への戒めとして残しておこう。